施設・サービスの種類
「どこに相談するか」「どこに住むか」「家で何を使うか」の3つに分けて整理しました。
相談窓口
地域包括支援センター
高齢者の暮らしの「よろず相談所」。市区町村が設置し、おおむね中学校区ごとにあります。保健師・社会福祉士・主任ケアマネジャーが在籍。介護・福祉・医療・権利擁護(虐待・成年後見)などの総合相談、要支援の方のケアプラン作成を行います。相談無料。
探し方を見る居宅介護支援事業所(ケアマネ事業所)
ケアマネジャー(介護支援専門員)が在籍し、要介護1〜5の方のケアプラン作成、事業所との調整、認定申請の代行を行います。ケアプラン作成の自己負担はありません。名称に「在宅介護支援センター」とつく事業所もあります。
全国から探す市区町村の介護保険窓口
要介護認定の申請、介護保険料、負担割合証・負担限度額認定、高額介護サービス費の申請などの手続き窓口です。
社会福祉協議会
日常生活自立支援事業(福祉サービスの利用手続きやお金の管理の手伝い)、ボランティア、生活福祉資金の貸付などを行います。
施設・住まいの比較
| 種類 | 主な対象 | 特徴 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|
| 特別養護老人ホーム 特養/介護老人福祉施設 |
原則 要介護3以上 要介護1・2でも特例入所あり |
終身で生活できる介護施設。費用が比較的安く、地域によっては入所待ちが多い。地域密着型(定員29人以下)もある。 | 低〜中 補足給付で軽減あり |
| 介護老人保健施設 老健 |
要介護1以上 | 病院と自宅の中間施設。リハビリを行い在宅復帰をめざす。医師・看護師が常勤。入所期間は状態に応じて定期的に見直し。 | 低〜中 |
| 介護医療院 | 要介護1以上 | 長期の医療と介護が必要な方の施設。たんの吸引・経管栄養・看取りなどに対応。 | 低〜中 |
| グループホーム 認知症対応型共同生活介護 |
要支援2以上で、認知症の診断がある方 原則、施設がある市区町村に住民票がある方 |
5〜9人の少人数(1ユニット)で、家事などを分担しながら共同生活。地域密着型サービス。 | 中 |
| 介護付き有料老人ホーム 特定施設入居者生活介護 |
自立〜要介護(施設による) | 施設の職員が24時間介護を提供。入居一時金の有無や金額は施設によって大きく異なる。 | 中〜高 |
| 住宅型有料老人ホーム | 自立〜要介護(施設による) | 食事などの生活支援つきの住まい。介護は外部の訪問介護・デイサービスなどを個別に契約して利用。 | 中〜高 |
| サービス付き高齢者向け住宅 サ高住 |
60歳以上の方、または要介護・要支援認定を受けている60歳未満の方 | バリアフリーの賃貸住宅。安否確認と生活相談は必須。介護は外部サービスを利用するのが基本(特定施設の指定を受けたものもある)。 | 中 敷金+月額家賃等 |
| ケアハウス 軽費老人ホーム |
原則60歳以上で、自宅での生活が不安な方 | 所得に応じた料金で入居できる。自立型と介護型(特定施設)がある。 | 低〜中 |
| 養護老人ホーム | 65歳以上で、環境上・経済的な理由で自宅生活が困難な方 | 市区町村の「措置」で入所する施設(介護保険施設ではない)。 | 所得に応じる |
費用の目安は相対的なイメージです。実際の金額は地域・部屋のタイプ(多床室・個室・ユニット型)・所得・要介護度によって大きく変わります。
在宅で使えるおもなサービス
訪問介護(ホームヘルプ)
ヘルパーが自宅を訪問し、入浴・排せつ・食事などの身体介護や、掃除・洗濯・調理などの生活援助を行います。
訪問看護
看護師などが訪問し、病状の観察、医療処置、服薬管理、リハビリ、看取りの支援などを行います。主治医の指示が必要です。
訪問入浴介護
浴槽を積んだ車で訪問し、自宅で入浴の介助を行います。
訪問リハビリテーション
理学療法士・作業療法士などが訪問し、自宅でリハビリを行います。
通所介護(デイサービス)
日帰りで施設に通い、食事・入浴・機能訓練・レクリエーションなど。家族の休息(レスパイト)にもなります。定員18人以下は地域密着型通所介護です。
通所リハビリテーション(デイケア)
老健・病院・診療所などに通い、リハビリを中心に受けます。
短期入所(ショートステイ)
数日〜数週間、施設に泊まって介護を受けます。家族の冠婚葬祭・体調不良・休息のときにも。
小規模多機能型居宅介護
「通い」を中心に「訪問」「泊まり」を同じ事業所で組み合わせて利用。月額定額制です。看護を加えた看護小規模多機能型もあります。
定期巡回・随時対応型訪問介護看護
24時間、定期的な訪問と、通報による随時の対応を、介護と看護が連携して行います。
居宅療養管理指導
医師・歯科医師・薬剤師・管理栄養士などが訪問し、療養上の管理や指導を行います。
施設・事業所を選ぶときのポイント
- まずケアマネジャーか地域包括支援センターに相談:空き状況や評判など、地域の事情に詳しい専門職です。
- 必ず見学する:雰囲気、職員の様子、におい、食事、入居者の表情を見ましょう。体験入居ができる施設もあります。
- 費用は総額で比較:月額費用のほか、入居一時金、医療費、おむつ代、日用品費なども確認します。
- 医療対応を確認:たんの吸引、胃ろう、インスリン、看取りに対応しているか。協力医療機関はどこか。
- 退去条件を確認:入院が長引いたときや、要介護度が上がったときに住み続けられるか。
- 公的な情報も参考に:介護サービス情報公表システムで、人員・サービス内容・運営状況を確認できます。