親が認知症かもと思ったら|相談先・受診の誘い方・お金の備え
おやのて編集部/2026年10月8日
同じことを何度も聞く、約束を忘れる、怒りっぽくなった…。「もしかして」と思ったときにできることをまとめました。
この記事のポイント
- まずはかかりつけ医か地域包括支援センターに相談
- 治療で良くなる病気が隠れていることもあるので、早めの受診が大切
- 判断力があるうちに、お金や契約のことを家族で話しておく
こんな変化はありませんか?
- 同じことを何度も言う・聞く
- 置き忘れやしまい忘れが増え、「盗られた」と言う
- 料理や買い物、お金の計算など、慣れていたことに時間がかかる
- 日付や曜日がわからなくなる、慣れた道で迷う
- 趣味に興味がなくなる、怒りっぽくなる、気分が落ち込む
年齢による物忘れは「体験の一部」を忘れますが、認知症では「体験そのもの」を忘れることが多いと言われます(例:朝ごはんのメニューを忘れる/食べたこと自体を忘れる)。
どこに相談する?
| かかりつけ医 | まずはいつもの先生に。必要に応じて専門の医療機関を紹介してもらえます |
|---|---|
| 地域包括支援センター | 受診先の相談、介護保険の申請、家族の困りごと全般 |
| もの忘れ外来・認知症疾患医療センター | 専門的な診断。都道府県や政令市が指定した医療機関です |
| 認知症初期集中支援チーム | 受診をいやがる場合などに、専門職が家を訪問して支えてくれます(地域包括支援センター経由で) |
| 認知症の電話相談 | 認知症の人と家族の会 0120-294-456(平日10〜15時。時間は変わることがあります) |
早めの受診が大切な理由
- 治療で良くなる病気が隠れていることがある:正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、甲状腺の病気、ビタミン不足、うつ病、薬の影響などは、治療で症状が良くなることがあります
- 進行をゆるやかにする治療や支援を早く始められる:アルツハイマー病のごく初期の方を対象にした新しい薬もあります(対象となる条件や実施できる医療機関は限られます)
- 本人が自分で将来のことを決められる:お金や住まい、受けたい医療のことを、本人の意思で話し合えます
受診をいやがるときの誘い方
- 「認知症の検査」ではなく「健康診断」「血圧のついでに」と誘う
- かかりつけ医に事前に様子を伝え、先生から勧めてもらう
- 家族が「自分も心配だから一緒に」と付き添う
- どうしても難しいときは、地域包括支援センターに相談する(初期集中支援チームにつないでもらえることがあります)
使えるサービス
要介護認定を受けると、デイサービス(認知症の方向けの認知症対応型通所介護もあります)、ホームヘルパー、ショートステイ、小規模多機能型居宅介護、グループホームなどが使えます。地域の認知症カフェは、本人も家族も気軽に参加できる集まりです。
お金・契約・運転の備え
- 日常生活自立支援事業(社会福祉協議会):福祉サービスの手続きや、預貯金の出し入れを手伝ってもらえます
- 成年後見制度:判断能力が十分でなくなったとき、後見人が財産管理や契約を支えます。判断能力があるうちに、自分で後見人を選んでおく「任意後見」もあります
- 運転:75歳以上は免許更新のときに認知機能検査があります。心配なときは家族で話し合い、免許の自主返納も考えましょう
家族だけで抱え込まないことが一番大切です。介護する人が休むことも、立派な介護の一部です。
参考資料・制度の確認先
対象条件や手続きは、上記の資料とお住まいの自治体・担当者に確認してください。
関連ページ
この記事は一般的な解説です。制度や手続きは自治体や状況によって異なることがあります。具体的なことは、地域包括支援センター・ケアマネジャー・主治医などにご相談ください。わからない言葉は用語集で調べられます。